女性向けバイクは「Liv」のウェブサイトへ
チーム ジェイコ・アルウラーは、2023年のツール・ド・フランス出場メンバーを発表しました。このメンバーは、スプリントと山岳ステージに重点を置いたバランスの良い布陣となっており、世界最高峰のステージレースにに向けて集中力を高めています。
今年すでに6勝を挙げているフルーネウェーヘンは、自信に満ち溢れステージ優勝を目指す準備を整えています。
第110回ツール・ド・フランスは、7月1日にスペインのバスク地方で始まります。ビルバオとサン・セバスティアン地域で2つの山岳ステージを経て、フランス南西部に進入し、ピレネー山脈へ進みます。ツアー序盤に、早くも重要な戦いを迎えるという異例のスタートとなります。最初の山頂フィニッシュも1週目に含まれています。
今年のチーム ジェイコ・アルウラーは、スプリントステージと山岳ステージの両方に対応できる布陣となっています。オランダの強力なスプリンター、ディラン・フルーネウェーヘンは、過去ツール・ド・フランスで5つのステージ優勝を果たしており、今年もステージ優勝を目指します。一方、イギリスのクライマー、サイモン・イェーツは、山岳ステージでチームリーダーとして活躍するでしょう。
イェーツは今年のツールに向けて、レース出場数を減らしてトレーニングに重点を置いてきました。
「スプリントステージと山岳ステージともに目標を掲げており、大会に向けて懸命に努力をし準備したことが、昨年同様に良い結果となるよう願っています。このレースはあらゆる面で最も激しくチャレンジングなレースのひとつであり、それゆえに特別なものとなり勝利はさらにこの上ない喜びとなるのです」とチームのゼネラルマネージャー、ブレント・コープランドは述べています。
6回目のツール出場となるフルーネウェーヘンとイェーツに加えて、ベテランライダーも出場メンバーに含まれます。オーストラリアのルーク・ダーブリッジは、9回目のツール・ド・フランス出場となります。また、デンマークのクリストファー・ユールイェンセンは、6回目のツール・ド・フランスのスタートを切ります。
スロベニアのルカ・メズゲッツは、フルーネウェーヘンのスプリントを支える重要選手です。
スロベニアのルカ・メズゲッツは、フルーネウェーヘンの信頼できるリードアウト役として、4回目のツール・ド・フランス出場を果たします。また、過去複数回アメリカのタイムトライアルチャンピオンに輝いたローソン・クラドックは、3回目の出場となります。さらに、オーストラリアのクリス・ハーパーとオランダのエルマール・レインデルスは、今年初出場となります。
フルーネウェーヘンは今年、Propel Advanced SLチームバイクですでに6勝を挙げており、プロトンをコントロールできるチームメンバーのサポートを得て、自信を持ってスタートしています。
「ルカ・メズゲッツや他のリードアウトトレインとの連携が非常にうまくいっており、レースに自信を持って臨んでいます。体調も良く、チームも強い。もちろん、ステージの最後の数メートル次第だけどね。できる限り最善の準備をし、勝利を目指すチーム体制で臨みます。今年のツールは良い大会になると思いますし、チームスピリットも非常に高く、ジロ・デ・イタリアでの成功を見た後、やる気に満ちています」とフルーネウェーヘンは述べています。
6年ぶりにジロ・デ・イタリアをスキップし、ツール・ド・フランスに向けて準備を進めているイェーツは、バスク地方での山岳スタートを楽しみにしています。クライマーにとってのチャンスが早い時点で訪れ、初日からの活躍を目指しています。
「紙面上ではとても良いコースで、自分にとても合っているように見えます。バスク地方でのレースが大好きなので、そこからスタートする今年のツールは非常に特別に感じます。狭い道路、急な上り坂、素晴らしいバスクのファンたち、それらは本当に忘れられないものになるでしょう。今年はツールの準備として、レース出場を減らし、トレーニングを重視しました。良い感触があるので、楽しみですね」とイェーツは語りました。
ローソン・クラドックは、山岳ステージでイェーツをサポートする重要なライダーのうちの一人です。
山岳ステージでのイェーツの主なサポートメンバーは、ハーパーとクラドックです。ダーブリッジとユールイェンセンは、平坦区間でのパワーとコントロールを提供し、重要な上りへのアプローチで良いポジションにつけるよう、イェーツをサポートします。
ベテランライダーのルーク・ダーブリッジは、チームに貴重な経験とパワーをもたらします。
ユールイェンセンはこれまでに5回ツールに出場しており、平坦ステージでのコントロール役を担います。
チーム ジェイコ・アルウラーのライダーは、ステージのルートや地形によって最適なバイクとCADEX WheelSystemsを選択します。フラットなステージやスプリントにはPropel Advanced SLが使用され、山岳や起伏のあるステージではオールラウンダーのTCR Advanced SL Discが使用されます。そして、重要な第16ステージのタイムトライアルにはTrinity Advanced Pro TTマシンが用意されています。
第16ステージの個人タイムトライアルでは、Trinity Advanced Pro TTバイクを使用します。
ギアについても、ライダーは数種類のGIANTヘルメットやシューズを選ぶことができます。スプリンターの多くはPursuitヘルメットを最も選ぶ傾向にありますが、クライマーや総合優勝候補のライダーは通常、Rev Proを好んで使用します。イェーツを含む一部のライダーは、新しいSurge Proシューズを使用する予定です。
以下は、チーム ジェイコ・アルウラーが発表したツール・ド・フランス出場メンバーと、ライダーの統計情報です。
<2023 Team Jayco-AlUla Tour de France roster>
選手名 | 国籍 | ツール出場回数 |
---|---|---|
ローソン・クラドック(Lawson Craddock) | USA | 3 |
ルーク・ダーブリッジ(Luke Durbridge) | AUS | 9 |
ディラン・フルーネウェーフェン(Dylan Groenewegen) | NED | 6 |
クリス・ハーパー(Chris Harper) | AUS | ー |
クリストファー・ユールイェンセン(Chris Juul-Jensen) | DEN | 6 |
ルカ・メズゲッツ(Luka Mezgec) | SLO | 4 |
エルマール・レインデルス(Elmar Reinders) | NED | ー |
サイモン・イェーツ(Simon Yates) | GBR | 9 |
<Tour de France Team Stats>
最年少選手: クリス・ハーパー(28歳)
最年長選手: ルカ・メズゲッツ(34歳)
ツール初出場選手: クリス・ハーパー、エルマール・レインデルス
ツール最多出場選手: ルーク・ダーブリッジ(9回)
エルマール・ラインダースは、ツール・ド・フランスに今年初めて出場します。
Photo:Cor Vos