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デュムランがジロ・デ・イタリアで総合優勝!2017.05.29

チーム・サンウェブのトム・デュムラン(オランダ)が、第100回ジロ・デ・イタリアで見事総合優勝を手にしました。
26歳のデュムランは山岳ステージを粘りの走りで乗り越えると、2つの個人タイムトライアルでリードを稼くことに成功し、キャリア最大の勝利を獲得しました。
また、3週間のグランツールを戦い抜く世界最高の総合ライダーとして、その才能を開花させました。

デュムランは第19ステージで一度マリアローザを失い総合4位まで転落したものの、最終ステージの個人TTで大逆転しマリアローザ奪還に成功。
自身そしてチーム・サンウェブに初のグランツール総合優勝をもたらしました。
デュムランはレースを以下のように振り返ります。
「信じられない!緊張でどうにかなりそうな1日だった。自分を落ち着かせようとしたけれど、もはや不可能なほどだった。ただ脚の調子は良く、ゴールに向かって突っ走るだけだったんだ」

Giro D’Italia 2017 stage 21

記念すべき第100回大会を迎えた2017年のジロは、デュムラン、チーム、そして全世界のサイクリングファンに多くのドラマをもたらしました。
デュムランは第10、第14ステージで優勝を飾るとともに、大会中レースのリーダーとしてマリアローザを誰よりも長く着用し続けました。

<マリアローザ獲得へ>
休息日明けの第10ステージ、デュムランは個人TTで持ち前の独走力を発揮しマリアローザを獲得します。
レースはモンテファルコの町を駆け抜ける39.8kmで争われ、デュムランは総合ランキング上の主要なライバル達から2分以上のタイム差をつけることに成功。
それは、ライバルであるナイロ・キンタナとの11ステージにおよぶ総合争いの始まりでもありました。
デュムランはマリアローザを手にしたこの日、以下のように語りました。
「もう偶然の勝利とは思わない。いつでもベストな状態で戦える自信があるし、調子の良さを感じているよ。このまま最終ステージまで戦い抜くつもりさ。山岳ステージでこのタイム差をどこまで守れるかはわからないけど、今日はマリアローザ獲得を喜びたいね」

Giro D'Italia 2017 stage 10

続く第14ステージで、デュムランは世界最高のオールラウンダーとして力強いパフォーマンスを発揮します。
レースはカステッラーニアからオローパの登りゴールに至る131kmで、TCR ADVANCED SLとともに終盤の登りでライバル達を振り切ると、マリアローザを着用してのステージ優勝を達成しました。
「とてもタフな登りだったけど、キンタナから遅れた時も集中を切らさず、リラックスしてマイペースの走りに徹したんだ。終盤では追いついて、そこからまだ加速できる力が残っていた。信じられないよ」

Giro D'Italia 2017 stage 14

<逆境との戦い>
ミラノへと至る3日前、デュムランは苦戦を強いられました。
第16ステージはイタリア北部、3つの山頂を越える大会のクイーンステージでレースは動きました。
デュムランを突如腹痛が襲い、最後の山岳ウンブライルパス直前でストップを余儀なくされ、ライバルの先行を許しました。
この日ステージ優勝者のビンチェンツォ・ニバリから2分17秒を失い、総合2位のナイロ・キンタナとのタイム差は31秒までに縮小。
単独での追走の末、辛くも総合首位を守りました。
「追走を強いられた時、絶対に諦めないと決めて走り続けた。とてもタフなレースで、この結果には失望したよ。脚の調子は良くライバル達にもついていけたはずなのに、実際にはそうはならなかったね」
モルティローロ、ステルヴィオ、ウンブライルパスを経由する獲得標高差5400mを乗り越え、チームは逆境の中222kmにもおよぶクイーンステージを走破しました。

しかし、続くステージでキンタナ、ニバリ、ピノら総合ライバル達の猛攻に晒されます。
ついに第19ステージでキンタナにマリアローザを明け渡すものの、デュムランはタイム差を最小限に抑え、最終ステージのタイムトライアルでの逆転へ望みを繋ぎました。

Cycling: 100th Tour of Italy 2017 / Stage 21

<最終ステージ>
第21ステージの個人TTは、モンツァ・サーキットからミラノ中心部ピアッツァ・ドゥオモに至る29.3kmのフラットなコース。
この時点でデュムランは総合4位につけ、首位キンタナから53秒を挽回する必要がありました。
デュムランはTRINITY ADVANCED PROとともに3週間の戦いに終止符をうち、総合トップを奪取するためにベストを尽くし駆け抜けます。
ミラノのフィニッシュラインを通過した瞬間、優勝が確定したと周囲が色めき立つものの、最終走者キンタナがゴールするまでデュムランはその時を待ちました。
デュムランは最終ステージの走りを振り返ります。
「今日は好調だったけれど、後半からはリスクを負いすぎないよう無線で指示を受けて走ったんだ。ステージではなく、総合優勝を狙いにいったよ」
この日デュムランは同郷のライバルであるヨス・ファンエムデンから15秒差で2位に終わったものの、最終日に逆転を決めジロ総合優勝を手にしました。
「総合優勝できるなんて思ってなかった。でも、運と実力があったから全てがいい方向に動いたんだ。ついに夢を叶えることができたよ!」

Giro D’Italia 2017 stage 21

Giro D'Italia 2017 stage 15

Giant_Dumoulin_Pink_TCR_1_s

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