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ピットパス:トム・デュムランのTRINITY ADVANCED PRO TT2017.06.01

トム・デュムランは2017年、第100回ジロ・デ・イタリアで見事総合優勝を果たし、ロードレースの歴史にその名を刻みました。
デュムランはチーム・サンウェブに発足以来初のグランツール制覇をもたらすと同時に、ジロ史上初のオランダ人チャンピオンとなりました。さらに、オランダ出身のグランツールチャンピオンタイトルは1980年にヨープ・ズートメルクがツール・ド・フランス優勝を達成して以来、37年ぶりの快挙となりました。

Giro D’Italia 2017 stage 21

ジロ2017は最終ステージの個人TTまで、総合ランキング上位のナイロ・キンタナ、ビンチェンツォ・ニバリ、ティボー・ピノ、そしてデュムラン4名がタイム差1分以内におさまる接戦となりました。
この4名の総合争いは、史上まれに見る僅差の攻防として人々の記憶に残ることでしょう。

デュムランの勝利は、自身のタイムトライアルへの適正、そしてクライミング能力を磨き続けた2年間の努力の賜物でした。特に山岳ステージでの粘り強い走りはライバル達を驚嘆させ、多くの逆境をも克服しました。また、信頼を寄せるチームメイト達の献身的なアシストにより、マリアローザを守り続ける事ができたのです。

Giro D’Italia 2017 stage 10

ジロ2017におけるデュムランの勝因の1つに、個人タイムトライアルの比重が大きかったことが挙げられます。
これまでデュムランはTRINITY ADVANCED PRO TTバイクに乗り、オランダナショナルチャンピオン、オリンピック銀メダル、また数々のステージレースで勝利を積み重ねてきました。さらに、チーム・サンウェブとGIANTはテクニカルパートナーとしてデュムランと密接な関係を築き、風洞実験や実走からのフィードバックを元にバイクやギアの開発を続けました。デュムランはGIANTのエアロヘルメット設計にも多くのアドバイスを残しています。

ジロ2017のターニングポイントとなった第10ステージ個人TTで、デュムランは無類の強さを発揮しました。レースはフィニッシュにかけて緩やかな登りが控える全長39.8kmで争われ、デュムランはラスト4kmを平均411ワット、30秒間ピークを552ワットという驚異的なパワーで踏み抜き、圧倒的な力を見せつけステージ優勝。さらに、この1日で総合上のライバルであったナイロ・キンタナに対して2分23秒ものアドバンテージを稼ぎ出し、マリア・ローザを獲得しています。

ミラノへ向かう第21ステージ個人TTでもデュムランは本領を発揮し、グランツール最終日にドラマティックな逆転劇を演出しました。この時点でデュムランは総合4位につけ、モンツァ・サーキットを駆け抜ける29.3kmの間に首位キンタナから53秒を挽回する必要がありました。
TRINITYに乗るデュムランは空気を切り裂くかのように走り続け、着実にタイム差を縮めていきます。中間計測ポイントでこれまでの遅れをほぼ取り戻すと、チーム監督からの指示で後半はリスクを抑えた走りに切り替えピアッツァ・ドゥオモへと到達。最終的にキンタナを31秒上回る快走で、ジロ総合チャンピオンの座を射止めました。

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デュムランを勝利へと導いたTRINITYには数多の最先端テクノロジーが導入され、そのコアとなるフレーム形状には最高品質のカーボン素材が織り成すAeroSystem Shapingテクノロジーが採用されています。幾多のCFD解析と動体マネキンを用いた風洞実験の末に誕生したフレームは、実世界での走行において優れたエアロダイナミクスを発揮。加えて、専用設計のAeroDrive TTフォーク、AeroVaultハイドレーションシステムの組み合わせは空気抵抗をさらに低減します。
デュムランのバイクはサポートを受けるSHIMANO DURA ACE Di2ドライブトレイン、 SHIMANO PROホイール、GIANT NEOS TRACKコンピューター、PIONEERパワーメーターを搭載しています。

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