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イベントレポート:3年ぶりの「ツール・ド・東北 2022」2022.09.29

2022年9月17日(土)-18日(日)に、宮城県の南三陸エリアで実施された「ツール・ド・東北2022」。ジャイアントは今年もオフィシャルメカニックとして参加してまいりました。


大会当日の夜明け前から参加者を待ち受けるオフィシャルメカニックサポートブース。
 

■ 3年ぶりのリアル開催
「ツール・ド・東北」は、復興支援と震災の記憶継承を目的に2013年から開催されているロングライドイベントです。私たちジャイアントは大会趣旨に強く賛同し、第1回大会の準備段階から「オフィシャル・テクニカル・サプライヤーパートナー」として運営協力を継続しています。しかしながら、「10年間継続してサイクリスト経由で復興の軌跡を伝える」という高邁な決意も世界的なコロナ禍には抗えず、本来は第8回大会となるはずだった一昨年は中止に。1年繰り越された昨年の第8回大会も会期直前で通常開催を断念し、ツール・ド・東北フレンズなど一部関係者のみによるバーチャル開催となりました。
※以下の「ツール・ド・東北 2021 ダイジェスト動画(ロングバージョン)」もぜひご覧ください。 

こうした経緯から、今回3年ぶりのリアル開催となった「9回目のツール・ド・東北」は、参加者はもちろん、エイドステーションや沿道で参加者を応援してくださる地元の皆さま、そして大会関係者まで、すべての人にとって待望の特別な大会となりました。
 

■ 9月17日(土):大会前日
今回は感染予防措置として参加定員をコロナ前の半数以下に抑え、大会受付を当日のみとしたことで、土曜日の大会会場はかなりゆったりとした状況でしたが、それでもおそらく100名から200名ほどの参加者がメカニックサービスエリアにいらっしゃいました。想定以上に初参加の方が多く、なかには重篤な整備不良バイクもありましたが、いつもの年に比べれば余裕をもって作業できましたので、全員の完走を期して最大限対応しました。


参加者のバイクを整備。普段は他ブランドのバイクに触る機会のない本社スタッフには良い勉強の機会でもあります。


「応援飯」は地元に食で貢献する当大会独自の取り組み。スタッフのお昼も石巻やきそばやカキフライなどのご当地尽くし。
 

■ 9月18日(日):大会当日
心配されていた台風の進行が少し遅れ、朝から最高の秋晴れに恵まれた日曜日。私たち「オフィシャル・テクニカル・サプライヤーパートナー」は、朝5時前からメカニックサービス対応を開始しましたが、大会受付がスタート順に応じた時間帯指定となったせいか、メンテナンス希望者が重なることもなく落ち着いて対応できました。
 

検車で不備が見つかったバイクにすぐ対応できるよう最後尾のサポートカーを召集ゲート脇に配置。

もっとも、大会当日のメカニックサービスは、会場内よりもスタート後にコース上で対応する時間の方が長く、より重要です。メカニックサービスを行うサポートカーは、会場から時差スタートしていく参加者概ね200人毎に1台がコースに出て、参加者と混走しながら大会本部からの救援要請連絡で現場に移動して修理作業等に対応します。

また、私たちジャイアントは、大会PRについても貢献したいという思いから、ツール・ド・東北フレンズやタレントなどのゲストが大会に参加するためのバイクやギア類も毎回ご用意しています。


東松島市ご出身のパンサー尾形さんはご自分の愛車「ジャイアント・プロペル」で「女川・雄勝フォンド」に参加。


フレンズの中西哲生さんは今年から当地「いしのまき観光大使」に就任。尾形さんとはサッカーつながりで仲が良い。


スタートセレモニーでは必ず全員で黙祷。左は大会オフィシャルアドバイザーとして安全を担う安藤隼人さん。

今回の参加者数は2019年の概ね半分でしたが、メカニックサポートカーは2019年大会と同数の、SHIMANOさんx3台、IRCさんx1台、ジャイアントx3台、トータル7台とかなり潤沢でしたので「あまり出番は無いのでは?」とタカをくくっていました。しかしながら、少なくとも「女川・雄勝フォンド(65km)」の最後尾を担当した筆者(ジャイアント広報担当)が運行した7号車は、会場出発の直後からフィニッシュ制限時刻の17時まで概ね稼働し続けていましたので、サポートカー7台のフル体制とした甲斐はあっただろうと感じています。


トラブル対応の最多はやはりパンク。ご自身で対応できる上級者でもサポートカーのフロアポンプに安堵の表情。


「女川・雄勝フォンド」を親子で満喫される参加者。偶然ジャイアントストア仙台のお客様とあって二重に感激。


体調不良でリタイアされる参加者をサポートライダーと協力してケアするのもメカニックサポートカーのお仕事。

もちろん、ライド途中でのトラブルなど無いに越した事はないのですが、サイクリングには熱中症や落車のリスクがつきものですし、事前にどれだけ整備してもパンクなどの機材トラブルは一定数発生してしまいます。そうした局面でサイクリストのお役に立つ機会をいただくことで、私たち「オフィシャル・テクニカル・サプライヤーパートナー」も大会の一部となり、僅かながらも地域復興への一助となる。そうした関係性に大きな意義とやりがいを感じて、ともに大会協力を継続しています。


エイドステーションでも「応援飯」。復興著しい女川町ではサンマすり身がタップリの「女川汁」が美味しい。


雄勝エイドでは恒例の「焼きホタテ」と「宮城米のおにぎり」。サポートスタッフにも振る舞われるのが本当に嬉しい。


「北上フォンド(100km)」71km地点の北上エイドは三陸の定番「めかぶ」と「塩ウニ」でスペシャルな塩分チャージ。

おかげさまで、今回も大きな落車や事故はなく、天候も夜まで持ち堪えてくれたため、参加者も大会関係者も久しぶりのリアルなツール・ド・東北を最後まで楽しむことができました。来年の「ツール・ド・東北 2023」はいよいよ節目となる第10回大会。多くのサイクリストと再び現地でお目に掛かることを心から楽しみにしています。

2022年9月 ジャイアントジャパン広報・イベント担当 渋井亮太郎

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