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EVENT

2017 FORMOSA 900 GIANTオフィシャルツアー REPORT Vol.32018.05.29

台湾全国規模での環島(=台湾1周)サイクリングイベント「FORMOSA 900」。当イベントに「捷安特(GIANT)日本團」として正式参加した「2017 FORMOSA 900 GIANTオフィシャルツアー(2017年11月3日~12日)」レポートの最終回です。
>>「REPORT Vol.1」  >>「REPORT Vol.2」

今回はサイクリング5日目からフィニッシュの8日目までのレポートです。
なお、記事掲載がこのタイミングになりました理由は、このレポートを最後までご覧いただけますとおわかりいただけます。
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■豊かな自然に恵まれた台湾東部。

台湾は、木の葉を縦に置いたようなかたちの島で、大きな5つの山脈がほぼ南北に縦断しています。そこには富士山を超える台湾最高峰3,952mの玉山を筆頭に3,000m級の山が多数連なり、台湾島の総面積の半分近くが山地となっています。それらの山脈は台湾東部に偏っているため、西側の平野に都市が発展し、厳しい地形の東側は豊かな自然や景勝地に恵まれています。
前回のレポートで、私たち「環島日本團」が前半の4日間で走った西側の500kmを日本の東京〜大阪に例えました。となれば、後半の400km(100km少ない理由は後述します)は、走る軌跡でいえば九州東側の「鹿児島〜日南〜宮崎〜大分〜北九州」とかなり近いですし、景色や土地利用などでは四国の南側半分、徳島〜室戸岬〜高知〜四万十〜愛媛松山と、似ている印象です。そんなイメージも重ね合わせていただくと、台湾サイクリングをまた少し身近に感じていただけるのではと思います。また、東側には漢民族移住以前からの台湾原住民が暮らす居住区が多く、そうした集落で休憩をとることで台湾文化の奥深さにも触れることができます。

それでは、台湾島の東側を台北まで北上する後半の4日間をスタートします。
 

■ 11月 8日(水) Day-5 : 116km(※GPS実走距離)

台湾西海岸の最南端に近い「車城」から標高500mほどの峠を越えて東海岸にくだり、「台東」市街まで北上するこの日のルート。走行距離116kmに対して獲得標高1,011mですので、1日の強度としてはそれほどでもないのですが、前日までの4日間で530kmを走っていること、その4日間の獲得標高が合計1,176mしかなかったこと、時期的に北風基調のため海岸線がずっと向かい風となることなどを考えると、この日が「FORMOSA 900最大のヤマ場」だということがわかります。

スタートから37kmは登り基調。ほぼ一本道なので道に迷うリスクが低く、車の通行量も少ないので、この区間は標高480mの峠までそれぞれのペースでバラバラに走り、休憩場所毎に合流するルールで走ります。ですので、ヒルクライマーは水を得た魚のように全開で飛ばせますし、シニアサイクリストや筆者のようなメタボ中年は無理せず景色を楽しむことができます。これも台湾サイクリングツアーならではの長所です。

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車城から東の丘陵地に入り、徐々に登り始めます。

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牡丹大橋の手前のアーチ。牡丹郷の原住民パイワン族のものだそう。

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ぐんぐん登る寺本さん。牡丹大橋の上流のダム湖が眼下に見えます。

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マイペースで登る長島さんと横川さん、ガイドの下松。

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牡丹國民小学校にある「LOVE牡丹」のオブジェで記念撮影。

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校庭で遊ぶ子供たちと交流。なお、國民小学校は日本の国民学校の名残です。

峠から東海岸まで一気に下ると、あとは台東市街まで広大な太平洋を眺めながら走ります。1日で山の自然と海の景色、そして新旧の台湾文化にも触れられるこの日は、海外サイクリストはもちろん、台湾国内からのリピーターにも人気のルートです。

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向かい風を受け続ける海岸線はしっかりトレインを組んで走ります。

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この日のゴールは台東市街の海濱公園。地元の方の憩いの場です。

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なぜか斜めのオブジェに合わせて記念撮影。

また、この日は愛媛から参加の岡本さんの記念すべき50歳の誕生日。ツアースタッフがレストランへ事前にケーキをお願いしておき、夕食時に全員でお祝いしました。フレンドリーをモットーとするジャイアントオフィシャルツアーならではの対応です。

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ベタですが、全員でハッピーバースディを合唱しました。

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岡本TARO和弘さん。50歳のお誕生日を海外で迎えられるなんて羨ましいです。
 

■ 11月 9日(木) Day-6 : 121km(※GPS実走距離)

■ 日本っぽさ満載の田園地帯をひた走る。

台東-花蓮間を結ぶ「花東公路」は、内陸ルートと海側ルートの2通りがあります。台東から花蓮まで約180kmありますので、通常の環島サイクリングは市街地が点在する内陸ルートを通り、台東から120km先の瑞穂温泉を経由して1泊2日で花蓮に向かいます。一方の海ルートには市街地がないため途中で宿泊が難しく、台湾1周900kmを5日間で走破する「5日団」などの1日200kmレベルの猛者しか通行できません。

平和な内陸部は、ほぼ1日いっぱい青い空と緑の田園に囲まれて走ることができ、視界いっぱいに広がる田んぼなどは、本当に日本の風景に酷似しています。午前中に訪れた「伯朗大道」」エリアなどは、この田園風景そのものが観光のネタになっており、稲作国家を標榜する日本のコメ消費者としては、ただただ感心させられるばかりでした。

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台東から20kmほどで酪農地帯。今回唯一のコーヒー牛乳!

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内陸の田園地帯をひた走っていると、日本にいるような気分になります。

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田園観光とでもいうべき「伯朗大道」エリアは、レンタサイクルが大盛況。

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ご当地グルメはコメ文化の象徴というべき「池上弁当」。人気の定番です。

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昔の客車をそのまま使ったイートインコーナーが乗り鉄の心に刺さります。

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台湾全土にある廃線跡のサイクリングコースではホームが休憩所になります。

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クルマのいない専用コースはやはりリラックスできてうれしいです。

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午後は雨模様でしたが、広い自転車レーンで問題なく集団走行できました。

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ゴールの瑞穂温泉に到着してお決まりのビールで乾杯。意外に疲れました。

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夕食は北海道的な?牛乳鍋。酪農エリアならではの美味しさでした。
 

■ 11月10日(金) Day-7 : 84km(※GPS実走距離)

瑞穂〜花蓮:74km
花蓮〜宜蘭:列車移動
宜蘭〜礁渓:10km

台湾のサイクリング環島1号線は、おおむねヒト桁番台の国道に設定されているのですが、交通量や道路状況、景勝地や公園などの状況に合わせた迂回ルートも、かなりの頻度で登場します。その設定は台湾全体で見てもかなりリーズナブルで、初心者ばかりでなく上級サイクリストにも殆どストレスを感じさせないところには感心させられます。日本ではクルマ優先の道を迂回するために自転車が不当な回り道や狭い歩道などを強いられることも多いので羨ましい限りです。

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出発して10kmほどでサイクリング環島1号線が国道9号から外れました…

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森林のサイクリングロードを抜けると美しく広大な「大農大富平地森林園區」へ。

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柔らかい芝生へジャンプするガイド重兼。MTBレーサーの血が騒いだのでしょうか。

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たっぷり30分休憩(?)して、また美しいサイクリングコースへと走り出します。

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再び国道に戻り、幅広なバイクレーンを2列トレインで快走します。

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台湾はフルーツ天国。気温が高い日はサポートカーのフルーツが大人気です。

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太平洋と再会したらもう花蓮。愛媛の“いぶし銀”中尾さんも顔がほころびます。

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今日も「正装」ピンクの岩瀬さん。1週間ですっかり日焼けされましたね。

■ 花蓮-宜蘭は「サイクルトレイン」がオフィシャルコースです。

花蓮-宜蘭間を南北に移動流には、切り立った海沿いの崖を縫う山岳道路を通るしかないため、環島サイクリングをするサイクリストは皆列車に自転車を乗せて移動することになっています。ただし、日本のようにバイクを折りたたんだりバッグに入れたりする必要など一切なく、運賃プラス数百円の荷物料金を支払うことで、自転車をそのまま列車の車内に持ち込むことが可能です。欧米の多くの国も同じ方法ですので、むしろ日本だけがマイノリティなのです。いつかJRも通常の列車に自転車をそのまま持込めるように変わって欲しいと思います。

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花蓮駅前ロータリーの「ジャイアントストア花蓮」で、列車の時刻までランチ休憩。

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自転車は通常の改札ではなく大型荷物口からホームへ。台湾はすべてが合理的です。

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最後尾の車両が自転車用。この1車両の積載数を超えたら次の列車を待つことになります。

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宜蘭駅ホームの階段。日本の公共駐輪場にあるようなタイヤ用トレーが完備されます。
 

■ 11月11日(土) Day-8 : 91km(※GPS実走距離)

いよいよ最終日。台北まで残り90kmほどですが、台湾を東西に移動するときには必ず山を越えなければならないため、アップダウンもそこそこあります。また、11月の台湾は意外なほど気温が下がることもあり、今回も最終日にして想定外の寒雨の洗礼を受けました。ただ、こんな状況でこそサポートカーが真価を発揮。ランチ場所でサポートカー2号と合流し、各々のスーツケースから乾いたウェアやシューズを出して上から下まで着替えることができましたので、快適にランチと観光を楽しむことができました。

また、このレポートの写真の7割ぐらいは、サポートカーのドライバー(のび太)が撮ってくれたもので、それらの写真すべてを納めたDVDを帰国後に参加者全員に差し上げるサービスもまたツアーに含まれています。まさに至れり尽くせりのお大尽ツアーです(笑)

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人気の温泉観光地らしい活気に溢れる「礁渓温泉」を朝8時にスタート。

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スタート直後から本降り。せっかくのシーサイドロードの景色がちょっと残念でした。

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目を開けづらいほどの雨でも不安の少ない自転車走行環境が台湾のスゴいところです。

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雨なので、廃線跡の自転車専用トンネルで台湾島最東端の岬をショートカット。

■老街「十分」で「天灯上げ」。
台湾にはランタン型の紙気球に願い事を書いて空に飛ばす「天灯上げ」という風習があり、台湾でもっとも神の住処に近いといわれる十分で盛んです。「十分幸福」というキーワードと老街の独特な雰囲気、さらには台湾のナイアガラと形容される「十分瀑布」などで近くの九份と並ぶ人気の観光地となっており、サイクリングの立ち寄りスポットとしても最高です。

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予約していたピザを薬膳鶏鍋に変更したおかげで暖まりました。

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メンバー全員の願いを4面に書き連ねた天灯を空に解き放ちました。

スマホの動画ですが、歓喜の瞬間をご覧ください。

■感動のフィナーレ。
出発地の台北市街に入るころには雨も上がり、松山駅の「環島0kmポイント」に到着すると、「8日間で台湾1周900km」というサイクリングを走り終えたという実感が急速に沸き起こってきました。距離もありますが、やはり1つの国を自転車で1周するということの意義が、達成感の大きさに繋がっているのだと感じています。

そして、この夜の完走打ち上げパーティで、GIANT ADVENTUREの総責任者アガーさんから参加者全員に完走証とメダルが贈られました。全員が最高の笑顔で喜んでいる姿をみて、全員がともに完走できたからこその連帯感と、ひとりでは決して味わえない達成感がさらに上乗せされることにも気づかされました。普段は少人数で走ることの多いサイクリストですが、8日間も集団で走ることでまた新しい楽しさがあると思います。

参加の皆様、10日間もご一緒いただき、ありがとうございました!

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「環島0kmポイント」は台北の松山駅にあります。ここにも愛媛とのご縁が。

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笑顔の絶えなかったムードメーカー大塚あかりさん。アガーGMの顔も緩みます。

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今回の参加者で最高齢の赤松さん。心技体そろっての完走に敬服いたします!

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最後にGIANT ADVENTUREの日本担当者チョウさんが挨拶し、お開きとなりました。
 

■2018年も同ツアーを実施します!

わたしたちジャイアントは、日本のサイクリストに台湾サイクリングの素晴らしさをお伝えするために、今後も「FORMOSA 900 GIANTオフィシャルツアー」を継続してまいります。

次回日程は「2018年11月2日(金)日本出発〜11月11日(日)日本帰国」です。ツアー参加者数に限りがありますため、まずはこの記事をご覧いただいた方だけにお知らせします。ぜひご検討ください。

>>成田発ツアーのお申し込みWEBサイトへ

>>関西発ツアーのお申し込みWEBサイトへ

>>広島発ツアーのお申し込みWEBサイトへ

ぜひ、わたしたちと台湾1周サイクリングをご一緒いたしましょう!

前回までのレポートはこちら。
>>「2017 FORMOSA 900 GIANTオフィシャルツアー REPORT Vol.1」
>>「2017 FORMOSA 900 GIANTオフィシャルツアー REPORT Vol.2」


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