前述の通り「ペダリング」と「ブレーキング」は「トラクション」に大きく依存しますが、実は、“キックバック”や“スクワット”、“ブレーキロック”といった現象(※3項とも下記で詳解)により、「ペダリング」や「ブレーキング」の動き自体が、トラクションを生むサスペンションの動きを妨げてしまう、という相関関係にあるのです。
 そのため、リアサスペンションの開発とは、言い換えれば、「ショック吸収」性能と「ペダリング」と「ブレーキング」とのバランス点を模索することなのです。さらには、軽量化や剛性強化から製造コストや整備性まで、どんな些細なファクターも見逃せない、根気と経験を要する作業と言えるでしょう。
 「マエストロ」というネーミングは、それら千差万別なファクターをオーケストラの楽器に例え、完成された1つの楽曲に“調和”させる指揮者をイメージしているのです。ジョン・トマックから10余年、常に世界のトップで培ってきたレース経験と、ジャイアントならではの生産技術の集大成。それが「マエストロ」なのです。

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